虎杖浜たらこのお取り寄せ・ギフト|北海道白老町 かんばら水産

special feature #02

これからの事業、コミュニティの形

通過型のまちと言われてきた白老町に、「長期滞在」、「暮らすように旅をする」を体現できる空間とコミュニティを作り上げた人物に是非出会ってもらいたい。

合同会社WakuWakuしらおい CEO 林 啓介氏

住民が気づかなかった白老の宝をブラッシュアップ

かんばら : 地域おこし協力隊として白老に来て3年が経ちましたね。今年の3月で任期終わったそうですが、卒業証書のようなものはあったのですか?

林さん : 全くなかったですね(笑)hakuの菊地さんは終了日も知らなかったらしいです。

かんばら : 林さん、菊地さん(hakuオーナー)が白老に来てくれてから、白老の雰囲気がガラっと良い方向に変わったと思います。私もより白老が好きになるきっかけになりました。

かんばら : 最近ではゲストハウスの「東町ハウス」を運営されており、多種多様な人々の交流の場にもなっていると思います。コロナ渦においても旅行者ではなく、長期滞在者をうまく受け入れしている空間になっていますが、これは狙い通りですか?

林さん : 「白老での暮らし」を楽しんでもらいたいと思い、ホテルでは味わえない、白老住まいの擬似体験ができ、町民とふれあうことでまた新たな価値が創出されお客様にも伝わっていると思います。

かんばら : 林さんは、人と人を繋ぐ役目を担ってくれて、そこの繋がりから面白い企画、ビジネスなどがどんどん出てきていますよね。

林さん : ハードありきではなく、ソフト面、特に人の繋がりなどを創出して、そこからやりたいことが発案される方が自然で良い流れだと私は思っておりますね。

かんばら : みんなが楽しみながら、無理なく自主的に取り組みを続けられる秘訣ですね。楽しいことなら簡単に続けられますもんね。

「食」を使ったしたコミュニティ作り

かんばら : 「一品持ち寄り会」や「グランマ」の再出発など、林さんは「食」を通じて人と人をつなげてくれていますね。「食」にフォーカスしたのには理由があるのですか?

林さん : 「食」は土地文化やその人の生い立ち、生活様式をダイレクトに反映する面白いツールですし、みんな必ず食事を取ることから、知らない人たちを繋げには効果的なだと思います。 漬物、おにぎり、味噌汁、その他料理の味付けなど土地、家族単位で全く味や様式が変わるので、とても面白いし、様々な広がりを見られますよね。宮崎県では「鍋合戦」を開催しているそうですよ。住民が自慢の鍋を披露し最後はみんなで食べ合い讃えあい、新たな交流が生まれているようです。住民主体のまちづくりの第一歩な感じがしますよね。

かんばら : 「食」や土地文化など、そのまま地域の暮らしをパッケージしてあげることで、消費先行の従来の観光客と違い、体験型、土着型でありながら上質でディープなプランはアッパー層に響くはずだと感じております。現在も各所でそのような傾向が強まっておりますよね。

林さん : 満足度とリピート率は絶対にそちらの方が高いですし、負荷がかからず持続可能な事業だと思います。

かんばら : 今年の目標はありますか?

林さん : 正直、特にないんですよね・・・・(笑楽しそうだなぁと思ったことをやってみたあとに勝手に滲み出てきたものを事業化してきたのが今までの流れでした。今後もその流れで無理せず面白いことを優先でやっていきます。

編集後記
いつも明るく元気な林さん。彼の企画力、事業推進力、周りの人間の巻き込み力は白老でもダントツに一番です。彼の周りはいつも「面白いこと」で溢れており、自然と笑顔の素敵な人が集まってきます。これからも林さんの立ち上げる事業、創る空間に大注目です。